“慣れ”の怖さ

1年半前こんな記事を書いた。

結婚を後悔するとき

要約するとシャワーを毎日浴びない夫が気持ち悪い、というものである。

ロン毛だった髪の毛は1週間に1、2回しか洗わないし、シャワーも汗をかいてなければ2、3日は浴びない。

そんな夫を不潔に思っていた私である。

しかし慣れとは怖いもので、時間と共になんとも思わなくなってくるのである。

なんとも思わないどころか、私もその生活に順応してくる。

というのも先日仕事から帰ってきた私は真っ先にパジャマに着替えていた。

アノ私が、無意識にである。

自分に驚き、呆れ、思わず笑った。

少しの間ベビーシッターをしていた時に、小学校帰りの子供二人がすぐにパジャマに着替えさせられていたのを見てとてもとても驚いたのだが、今は自分も同じことをしている。

他にも夫には週1日はビールを控えて、朝ごはんで砂糖を摂り過ぎなどいろいろと言ったものだが、今ではそのほとんどを私も同じようにしている。

とはいえ聞く限り周りのイタリア人は当然のように髪の毛は毎日洗わないし、シャワーも1日の終わりではなく朝派が多いので、別に驚くことではないのだが、あのすべてを気持ち悪がっていた私もここまでになるのかと、ある意味感心した。

口うるさく言われても頑なに自分のスタイルを変えない夫がすごいのか、私の適応力がありすぎるのか。

ただ不潔はよろしくないので、初心は忘れないようにしようと思うこの頃。

そんなことを考えるローマのメトロは、気温が上がり汗ばむ人々の体臭でひどい臭いである。

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