イタリアのチップ事情

チップの習慣は基本的にないイタリア。

だが本当に料理がおいしかった時やウェイターさんが素晴らしかった時は、少しのお金(2~4€)をテーブルに置いたり、おつりを受け取らないでチップとして渡したりする。

イタリアにはコペルト(coperto)と呼ばれる席料が取られるレストランもある上、チップはアメリカのように義務ではないので、私はチップを渡すことはほとんどない。

しかし最近ウェイトレスとして働き始めて、結構なイタリア人(少なくともローマの)がチップを渡しているとに気づいた。

新しい習慣なのか年配の方より30歳前後の若者の方から頂くことが多い。

因みに相場は1人1€程度。

さて働く側の私が考えるのは、このお金は誰のものになるかと言うとこ。

私が働くレストランは庶民的で小さいため、最初から最後まで1つのテーブルにサービスすることもないので、テーブルに置かれたチップはキッチンや皿洗いも含めた皆のものになる。

昔はホールの接客がよくてのチップなのにと思ったが、シェフが料理なしにレストランは成立せんと言うのを聞き恥ずかしくも納得した。

では「これはあなただけに」と言われた時や、わざわざ私にと頂いた時はどうか。

私としてはそれは私のかと思ったが、意外にもシェフの友人は「うーん…」と断言は避けた。

そういうものなのか…

ありがたく受け取っていたが、気が引けてきた。

だがもう1人のちょっと口臭がきついおじさんよりは絶対働いてる自信があるので、これだけはなにか言われるまで懐に入れてしまおうと思っている。

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