あるイタリア人の知人、三十代の若い夫婦はクリーナーを雇っている。
週に1度家に来てもらい、1,2時間程度で家のすべてを綺麗にしてもらう。
整理整頓はするが掃除はクリーナー任せである。
共働きで子どももいる、疲れて帰ってきたら掃除より子どもとの時間を優先したい、と言う思いかららしい。
そして最近、私も知るその知人夫婦の友人もクリーナーを雇い始めたらしい。
その友人は独身でひとり暮らし、週6で働いている。
たった1日の休みは、掃除なんかせずに綺麗な部屋でゆっくりしたい、が理由らしい。
うーん…
私にはこの“クリーナーを雇う”と言う考えがあまり理解できない。
自分が汚した家、自分が使う家、そもそも自分の家。
それをどなたかに掃除してもらうと言うのは、ある意味無責任じゃないかと思うのである。
そもそもプライベートな自分の領域である家に他人に入られ、いろいろ触られるのは気持ち悪い。
小学校から掃除の時間があり、自分が散らかしたら自分で片づけるを家でも学校でも教わってきた日本人である私と、学校に掃除の時間もなくどこにでもクリーナーがいるのが当たり前なイタリア人。
根本的な考えが違うので理解し合えないかと思ったが、イタリア人夫は私に同意だった。
専業主婦で全てマンマがやる家庭、クリーナーを雇う家庭などもちろん環境によるが、イタリア人にとってクリーナーを頼ることはそこまで特別でないことは明らかであろう。
ちなみにその子持ちの知人夫婦は、その友人がクリーナーを雇うのはよく理解できるらしい。
お金を払ってでも自分の家を掃除してもらいたい…その気持ちはどこから来るのか、純粋に知りたいものである。
掃除の時間さえ工夫し綺麗になる過程を楽しんでいる私は、貧乏もんなのだろう。
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