春はもうすぐそこ、いやもう来てるかもしれない今日この頃。
バカンスに命を懸けるローマ人は、気が早過ぎると思うがもう夏休みの計画を立て始めている。なんなら来年のことも考えている。
去年はあの座礁事故で一躍有名になってしまったジリオ島へキャンプに行ったのだが、そのときのイタリアンなエピソードを。
目次
2021年8月のこと。
1年の仕事は夏の休暇のために頑張っていると言っても過言でない夫や同僚は、この日程について数か月も真剣に交渉を重ねる。
そんなこんなでやっと決まった8日間の全日程は、私にとっては初めての本格的なキャンプでジリオ島で過ごした。
しかしここでもやはりこれでいいのかイタリア、と思わせてくれる面白いことの連続。
余談だが、特に外国で初めて経験することや国民性で異なる行動を見るとき、いつも変なことではなく単なる違いだと思うようにしている。
そうするとストレスも減り、可笑しくなってきたり逆にいいなと思うことができるから。
イタリアでは特に彼らの行動を否定せず、これがイタリアだと一歩引いて見るようにしている。
そうは言っても特に今回も突っ込まずにいられなかったことがあった。
私たちが滞在したキャンプ場では保冷剤を冷凍庫に預ける際、1つにつき20セント払わなければいけなかった。
このルールを知らなかった私は預けた保冷剤を取り出そうとすると呼び止められ小銭を払うよう言われた。
手ぶらだった私は「今お財布を持っていないので後で払ってもいいか」と聞くとあっさり承諾。
また他の客は「たった20セント払ってって言ってるわけ?」と逆ギレし、払おうとはせず。
もうそれ以上請求されることはなかった。
更にここで払ったかどうかを気にするスタッフはたったの1人で、他のスタッフは全く気にも留めていなかった。
また帰りの乗船は私は徒歩で一人だった。
チケットを要求されたので「車で乗船する彼が持ってます」と答えると係員はパーフェクト!と一言。
完璧、、、全くもって完璧ではなさそうだが彼は気に留めなかった。
果たして彼らは本当にお金を払って欲しいのか?
ローマではカフェやバーも後払い。
悪気なく払い忘れることもあるだろう。
1度丁寧にあいさつして店を後にし、途中で未払いに気づき戻ったことがあった。
それでも店員は気にする様子もなく、心配するなよ~とショットをサービスしてくれた。
これでいいのか…
個人経営が多いバーでは通ううちにみなが知り合いになる。
常連さんも一緒にお店を守り、お客さんもお店へのリスペクトを忘れない。
一方で大きな会社に雇われた人は職場やお客に愛着がわかないのだろうか、なんて考えてみる。
いずれにせよやや適当なイタリアである。
これでいいのだ!
バカボンのパパはイタリアの血を引いてるに違いないだろう。
バカボンのパパが私の永遠の目標である。
ヨーロッパ旅行をお考えなら!