先週隣に住む親せきの一人が亡くなった。
89歳。
家で1日中クロスワードに没頭するような人だが、庭で会えば挨拶するいて当たり前なおじいちゃんだった。
おじいちゃんが倒れたのは亡くなるたった1週間前。
7月はローマらしくない蒸し暑い天気が続き、気温も高かった。
あまりご飯を食べられなくなったがみんな暑さのせいだと思っていたのに、搬送先でガンを宣告された。
それからはあっという間だった。
その倒れる1週間前はいつも通り車をいじっていたし、テントの開閉も毎朝毎晩してたし、おばあちゃんと口論さえしてた。
人の人生はたった1週間でこれだけ変わってしまうのかと考えたものである。
イタリア語が話せない時に引っ越してきてから、やっと会話ができるようになったここ数か月。
もっと積極的に話しかけていればよかったな、と後悔が残る。
今は娘たちも帰ってきて気丈に振舞っているおじいちゃんの妻。
娘たちがまた戻ってしまっても寂しくないように手助けするのが、私ができるたったひとつのことだろう。
おじいちゃんが天国でゆっくり眠れていますように。
それにしてもイタリアのお葬式は黒は着ないわ、教会に入らない人もいるわ、途中入退場が多いわでやっぱりイタリアらしさ全開だった。
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