たった1か月前に働き始めたレストランから解雇を言い渡された。
正式な契約を結んだので安心しきっていたが、ここがイタリアなのを忘れていた。
事の発端はレストランの姉妹店が潰れたこと。
そこで働く2人のウェイターのうちの1人は週末だけのパートタイムの方で解雇、もう1人は長く働き解雇されない契約なので残る。
つまり人が余ってしまうので、仕方なく私を解雇しなければならないと説明された。
解雇と告げられた以上何も言うことはないが、いくつかモヤモヤが残る。
特に姉妹店の閉店を全く知らされなかったこと。
これは予期してなかったと言いつつもわずか1か月で店を売り閉店など不可能であろう。
状況がわかっていたならば「一緒に長く働いてくれる人を探している」と長期採用などしてくれなければよかった。
それに店長もこれは社長の意向で本当は解雇したくない、と責任転嫁のような発言が多いこと。
いずれにせよ解雇は解雇なので、考えるのもやめにしたい。
勤務の休憩時間に解雇を通告されたが、一瞬泣きそうになった後はいつも通りに働いた。
終わりよければ全てよし、と言うくらいなのでいい印象を残しておきたかった。
1週間残ってもいいけどと言われたが、プライドは捨てずその日を最後にした。
ただやっぱりとても落ちこんだので、即日本への航空券を買った。
私はこんな国に住めるのだろうか。
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