私と夫は基本英語で会話する。
最近私がイタリア語を話せるようになりつつあるので、たまにイタリア語も交える。
さらに頼んでもないのに覚えた日本語を夫が付け加えてくるので、はたから見れば何を言っているのか全く分からない会話になる。
そもそも英語のみで会話してた時でさえ、「あなたたちは何語で話してるの?」と不思議そうに聞かれた。
日本語なまりの英語と、イタリア語なまりの英語の会話も理解に苦しむらしい。
そう、私と夫の会話はフィーリングで成り立っているのである。
さて、そんなフィーリング英会話でもどうしても前に進めない時があり、それは発音や単語どうこうで片付けられないときである。
例えば昨日、夫がスクラッチを1枚買って来たのだが、買うときはいつも2枚以上買うようにお願いしている。
そのことを英語で伝えたとき私は“more than 1” と言った。
日本語で直訳すれば“1つ以上”だが、英語ではこの1は含まれないので“2つ以上”の意味になる。
しかしイタリア語脳の夫は、日本語直訳のように“1つ以上”つまり自分は正しいと思っているので、会話が前に進まないわけである。
このおかげでイタリア語の“più di 1”には、日本語と同様1が含まれることを知れたのでよかったが…
他にも質問に対して「はい」か「いいえ」で答えるときも、日本語とイタリア語では返し方が一緒でも英語だけ違かったりするので混乱する。
私の感覚では英語での質問には英語での返し方で、イタリア語の質問にはイタリア語での返し方をしてほしいのだが、英語はお互い第2言語と言うこともあってなかなかスムースにはいかない。
もういっそのことここら辺の感覚は日伊の感覚でやればいいと思い始めているが、やっぱり英語は忘れたくなく、しっかり話せるようにしておきたい。
いちいち会話が止まり面倒くさいことも多いが、3つの言語の違いやどうしてイタリア人が英語を話すときにあんな言い回しをするのかなど知ることも多くて面白い。
私と夫がなにも勘違いせずスッキリと会話できる日は来るのであろうか。
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