恋しい食パン

イタリアにいると食パンが恋しくなる。

美味しいパン屋さんはもちろんあるのだが、そこに食パンはない。

スーパーで売っているのだが、何日も日持ちするあのタイプのパンは、どうしても買う気になれないのである。

日本では母がいつも作ってくれていたし、オーストラリアのパン屋には食パンがあったので、これまで困ったことはなかった。

実は移住1年半後の一時帰国で、食パンが恋しくてイタリアに食パンの型を持ってきた。

それから2回ほど焼いたのだが全く膨れずに失敗。

やる気をなくして作っていなかったが、また食パン欲が湧いてきたので焼いてみた。

結果は失敗。

三度目の正直ならず。

あの生地をぴっちりさせて型に入れる最後の工程がどうも難しくてうまくできない。

しかし食べられる味にまで成長したのでよしとしよう。

メロンパンや海老カツサンドのある日本のパン屋が恋しい最近である。

ちなみにパン作りに重要なドライイーストはイタリア語でlievito secco。

Lievito madre essiccatoというTodisで買ったものではあまり膨らまなかったので、ご参考までに。

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