【イタリアの病気休暇制度】

こんにちは、さきです。

先月は持病の片頭痛が悪化したことに加え風邪をひいたこともあり、たくさん病欠をしました。

イタリアで病欠(malattia)の申請方法をさらっとご紹介したいと思います。

もちろん住む地域、職場によっても違うと思うので、ご自身でのご確認をお願いします。

病欠の日の流れ

①雇用主へ通知

働けない、病欠すると自分で判断した時点で、なるべく早くに職場へ連絡します。

②家庭医にかかり診断書をもらう

家庭医(Medico)に診てもらい、病気の診断書を発行してもらいます。

これは国立社会保障機関(INPS)にも自動的に送られます。

③発行された診断書を雇用主へ送る

家庭医からの診断書を、雇用主に送ります。

※自宅待機時間の順守

病気休暇中は抜き打ちのコントロールが来る場合があるので、以下の時間は必ず自宅待機していなければなりません。

  • 午前10時から正午まで
  • 午後5時から午後7時まで

この時間帯に家に居らず医療審査官が訪問した場合、雇用主へ通知がいき何かしらの処分が科せられる場合があります。

休祝日に病欠する場合

休祝日で家庭医が閉まっている場合、Guardia Medicaへ連絡しなければなりません。

“Guardia Medica 住んでいる地域” で検索すると、電話番号が出てくると思います。

ローマの場合は116117、24時間繋がります。

①Guardia Medica へ連絡する

症状や個人情報など、聞かれたことを伝えます。

②ASLへ診断書をもらいに行く

指定された最寄りの地域保健局(ASL)へ行き、医師に診てもらい診断書をもらいます。

診断書を雇用主へ送り、自宅待機するのは平日と同じになります。

手当の有無

病欠が1日から3日の場合、待機期間として国(INPS)からは手当が出ず、お給料が減らされるだけです。

4日目からお給料の半分ほどをINPSが補償してくれることが多いです。

風邪で休みたいときは4日以上の病気休暇を家庭医にお願いするのがよいでしょう。

私の職場ではみんながみんな、病気休暇は最低4日から1週間とっています。

こぼればなし

イタリアでは救急でも手術でも医療は全部タダです。

ただ予約も診察もひたすら待ち、診てもらい時に診てもらえないので、多少お金がかかっても日本のシステムの方が私は好きです。

先週救急へ行ったときは廊下に置かれたベッドの上で4時間待たされましたし、深夜で先生がいない時は、一晩待つこともあります。

家庭医から紹介状をもらって行く神経科の専門医へは、最短6か月の予約待ちでした。

かといって私立は高すぎるので、やっぱり待つしかありません。

まとめ

  • 平日は家庭医、休祝日はGuardia Medica
  • 4日以上休まないと手当は出ない

もし職場から無期限雇用されたい、契約を更新してもらいたいと思っている方は、やはりどれだけ病欠するかは契約の判断基準になりうるので、注意が必要です。

以上、どなたかの参考になれば嬉しいです。

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