2か月前にピアスの穴を3つ開けた。
高校生の時、校庭裏の掲示板に刺さっていた錆びた画鋲で開けて以来、増やしたいと思いながらも痛みが怖くてできなかったが、今回意を決して開けてもらった。
もちろんちゃんとしたジュエリー屋さんで。
なかなか安定しなかった穴の傷口が綺麗になってきたので、やっと好みのピアスを買いに行った。
ところでイタリアではピアスの返品交換はOKらしく、「これレシートだから不良品だったり、やっぱり好きじゃないと思ったら返品できるよ~」と言われた。
不良品の返品はありがたいが、好きじゃないが理由でもいいんかい!
トイレの蓋でさえ衛生商品だから返品交換はダメと言われたのに、そこらへんがよくわからないイタリアである。
さて、ピアスを買った話に戻ろう。
私は買った2つのピアスを、仕事から帰った夫に誇らしげに付けて見せた。
シャワーの度に取り外すのが嫌なので、少しお高めのイイものである。
夫は「うーん、フープが大きすぎないか?左に3つ?右は?1つ足りないね。それより大きいピアスの方が似合うと思うんだけど」
やーれやれ、似合ってるよの一言もないのか。
私の服装やアクセサリーに少々口出しが多い夫に私はキレた。
「私はあなたのロン毛や胸毛が好きなのに、それを知ってて全部の毛を切る。私はそれを我慢してるんだから、私の好きなものにも口出ししてくれないで!」と強く汚い言葉を交えて。
すると夫は珍しく反論してきた。
「40度の暑さで毛に覆われて服を着てみろ!これは生死にかかわる、好みうんぬんの問題ではない!」
申し訳ないが大爆笑。
そうか、今まで夫はそんな暑さに耐えていたのか。
自分に毛がないので理解はできないが、たしかにうちの猫も動物園のおさるもみな暑そうである。
次も頼まれれば全身の毛を切ってあげよう。
しかし冬は羨ましい毛深い夫である。
ヨーロッパ旅行をお考えなら!