イタリア人の働き方

仕事を辞めてから早いもので2週間になる。

家でも毎日やることがあり、また自分の時間をたくさんとれて心が穏やかな一方で、働かないことに若干劣等感がある。

そろそろ就活しようという話はさておき…

イタリア人は実際どんな風に働いているのか、という話をしたいと思う。

イタリア人と一括りにしても、私が見てきたのはローマのほんの一部、特にホスピタリティー業界ではあるが。

さて、まず初めに思ったのは、私が移住前に想像していたような「イタリア人は働かない・不真面目・全てにおいて緩い」という偏見は間違いであったことである。

時間通りに出勤するし、テキパキとまじめに働く。

イタリアのホスピタリティー業界は間違いなく日本より過酷労働を強いられている。

1日6時間から8時間、当たり前のように休憩は無いも当然、それを週6日である。

ちなみにその休憩があるにも関わらずとらせてもらえないところは、タダ働き。

働くことに対してタラタラ文句を言うものの、結局皆それに従い働くのである。

しかし遅刻やミスを許す心が広く、これはさすがイタリア人だなと思うところ。

初めて働いたレストランで、ある日私は遅刻しそうになっていた。

しかし「ここはローマだしわずか10分だし…」とオーナーに連絡しなかった。

到着するとそのイタリア人オーナーはお怒りのご様子で、「遅れてもいいけど連絡はしてくれ」と。

理由は問われるが責められはしなかった。

あとは多くの人が公私混同なこと、そしてそれが良しとされていること

今の日本は欧米化と言う名で個人を尊重しろといい、同僚との関りは職場で終わらせたがる人が多くなっていると聞くが、イタリアはそんなことはない。

仕事終わりに同僚と飲んだり、職場にパートナーや子供が訪れたり、連れて来るのは大歓迎される。

ちなみにバスやトラム、電車の運転手は全員と言っても過言でないくらい全員、常時誰かと話し中である。

まとめると、イタリアだから~と緩い気持ちで働き始めると痛い目に合う。

慣れるまでは同僚も厳しい。

何日もすればフレンドリーになるのは、意外と警戒心が強いイタリアの国民性を表している、と感じるところである。

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