市場の人々

ローマでは至る所で市場(ファーマーズマーケット)が開催される。

多くの場合週1で開催され、野菜や果物だけではなく魚や肉にチーズ、雑貨それに洋服などなんでも出品されている。

イタリアも買い物はスーパーマーケットが主流だが、市場が週末だと家族連れも多く結構な賑わいである。

私の地元は週1回、平日の午前中にあるので若者は皆無、地元の高齢者の集いの場となっている。

そんな市場で購入した今週の野菜はこちら。

毎日30℃越えで暑いのにナスをオーブンで焼くパルミジャーノが食べたい夫。

トマトがない冷蔵庫は冷蔵庫じゃないという夫。

ズッキーニもレモンもいくらあっても足りないと言う夫。

というわけでこの選考である。

ナス、ズッキーニ、メロン、レモン、にんにく、とまと、豆とおかひじき。

初めてみたこのピンクのお豆“ボルロッティ”がかわいくて思わず購入!

好きでもない豆をかわいいから購入…自分のアホさにびっくりだがまあいいだろう。

茹でて塩とレモン、オリーブオイルで食べるとおいしいらしいので、今度やってみようと思う。

ちなみにおかひじきも同様に、塩レモンオリーブオイルで食べる。

サラダには常にこの3つなイタリア。

日本はなんでも醤油だね~と言われたが、あなた達は常に塩レモンオリーブオイルであることに気付いてほしい。

さて、この市場では強気なおばあちゃんたちにまじり「袋ちょうだい」「さくらんぼ500gお願い」「私のお会計して」など自分から要求しなければならない。

待っていたら日が暮れるまで市場にいる羽目になる。

しかし私はこれがとにかく苦手である。

順番は待つ、大声は出さないと子供のころから叩き込まれてきた大和撫子ですから。

というわけで市場に行く際は義母に「今日は行く?」と連絡、市場前で待ち合わせてから一緒に入る。

義母は強い。

おばあちゃん達にも負けず声を張ってくれるので、心強い。

そんなこんなで市場通いをはじめ10か月、最近ようやく店のおばちゃんが私にもおまけをくれるようになった。

「私のお客として認めるわ」のやり方があからさまだが、嫌いじゃない。