欧米の男たち

天気の良い先週末は海へ行った。

まだ寒かったがたくさんの家族連れや様々な年齢層のカップルが、砂浜でピクニックを楽しんでいた。

そのなかにジュリオと言うまだ4歳の男の子がおり、お母さんの手を引き釣りをする夫の方へ興味深そうに近づいてきた。

子供は好きだが釣りの時は静かに集中したい夫。

身内にはめちゃくちゃ優しいのにそれ以外には時折無礼な態度をとることを私は知っているので、内心ひやひやしながら見守っていた。

ジュリオは夫へ話しかけ、岩の上を一人で歩き夫の隣にピタッと座った。

なんてかわいいの…

まだ何も恐れずピュアな4歳。

私も何か話してみたくなり、「ジュリオは何歳~?」と訊いてみた。

ジュリオ「…」

え?

え…答えてくれないの…?

まだかわいいと思った4歳はもうすでにかっこつけたい年頃で、お母さんに促されてようやく指5本を立てて見せてくれた(しかも1歳盛ってた)。

ローマの4歳男児はこの年にしてすでにローマ人と言うことを、この時改めて知らされた。

ジュリオはまだ子供でも女である私へかっこつけていたのかもしれないが、ここであることを思い出した。

それは欧米人男性は誰かに話しかける際、男女で態度を変えることである。

たとえ英語圏出身でなくても欧米人男性は皆そうする。

同性へは若干格好つけて堂々と話すが、異性へは親しみやすいような態度で話しかける。

それは決して冷やかすようなことではなく、いつも通り普通の話し方。

それなので男同士だと話始める人が少々威圧的に聞こえる場合があるが全くそんなことはなく、楽しい会話が繰り広げられるだけである。

国民性だろうか、日本人の男性はみな平等に親しく話しかけると思う。

男女平等へひどい遅れを取ってると言われてるが、そんなことはない。

レディーファーストもない日本はある意味最先端である。

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