先日ローマにある大型スーパーエッセルンガに行った。
土曜日の午前中は多くの人でごった返し、こっちでワインボトルが割れあっちでオリーブオイルのボトルが割れと非常に騒がしかった。
店員も朝から疲れた様子であった。
そんな中、目の前でスリが起こった。
誰かが年配女性のカバンから財布を盗もうとし、すぐさま近くにいた人が取り押さえたらしい。
急に怒鳴り合うような声が聞こえたかと思えば犯人はさっさと逃げたので、どんな人かも全く分からなかった。
私は自分に驚いた。
何が起こったのか気にも留めなかったことに…ではなく、人々の怒声にビビらなくなったことにである。
ほんの最近まで、大声で話す男性やとにかくうるさくしたいティーンエイジャーが苦手で、大声を聞けばビビっていた。
理解できない言語で叫ばれれば、構えてしまうものであろう。
しかしこの前は違った。
当時怒鳴り合いが目の前で始まったのに、全く動じずそのまま買い物を続けた。
私はそれに自分の成長を感じたのである。
おばあちゃんが財布を盗まれると言う不幸のなかで…
犯人は勇敢な人々によって取り押さえられたし、パトカーも来ていたのでしっかり始末されたであろう。
おばあちゃんには申し訳ないが、私は自分がイタリアでたくましくなっていることを実感できた出来事であった。
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