人は簡単に変えられないと言うが、まったくそうではないだろう。
性格すべてを変えることは難しくても、苦手なことを得意にさせたり、新しいことを習慣化させることは不可能ではない。
そう信じる私は日々夫を自分好みの男に育てている。
響きは綺麗ではないが決して悪いことではなく、むしろ幸せな結婚生活に不可欠ではないだろうか。
子供がおらず働いていない専業主婦(無職なんて言わせない)の私は、自分が家事全般をやるのが当たり前だと思っている。
だが私は1日働いた夫にあえて料理や洗い物を丁寧にお願いすることがある。
なぜなら私は家事ができない夫にしたくないから。
家事をやって得意げになる夫にもなってほしくない。
一度なにもしない楽な生活になればまた家事をする日常に戻すのは大変なことなので、いつか働きたい自分のためにやってもらっている。
幸い夫は仕事服の洗濯は自分でやるし、料理は好きなので楽しく同居生活ができる。
自称ロマンチストだがロマンチックなことをやる男にはならないと言い切る夫。
毎月花をプレゼントし、豪華なプレゼントを用意するようなことはしたくないらしい。
私もそこまでを求める女ではないが、やはり結婚記念日やバレンタインには花の1輪くらいはほしい。
言えばやってくれるが言わなければやってくれない、わからない夫。
なので常々自分はお花をもらうことが好き、お花が大好きだとアピールすることを忘れない。
これは出会った当初から言っていたのに最初の2年くらいはお花をもらえなかった。
そこまで頑固なのかと悲しくもなったが折れずに言い続けていると3年目のバレンタインでやっと12輪のバラをもらえた。
私もしつこいと思うがお花をもらえない人生は嫌だったので、積極的に迫るしかなかったが今はグイグイ来る女を頑張ってよかったと思う。
常に男がおごるもの、という考えはもう古すぎるのは承知である。
しかし特別な食事のときはやっぱり払ってもらいたいのがオンナとしての正直な気持ち。
交際中いつかこの人が夫になると思うと、ある程度財布のひもが固いことは私としてはプラスだった。
だが毎回割り勘なのはそんなに大切にされてない気がして寂しいのも事実。
そこで私は自分のお金に対する価値観、理想のお金の使い方を日ごろから彼に伝えるようにしていた。
そうすることで自分がされて嬉しいお金の使い方を知ってもらえたし、相手のそれも知ることができた。
ちょっとおしゃれなところへ出かけたときは進んでお会計してくれ、バーやカジュアルなところへ行けば私が払ったり、割り勘にした。
一緒に人生を築いていくとなればお金の価値観が合うか合わないかが重要になる。
デートは楽しくしたいし、結婚して後悩んだり別れることはしたくない。
交際して早い段階でお金について話せたことは今でも良かったと思っている。
この他にも環境にやさしい生活をすることなどまだまだ教育中である。
特に何も言わない夫はこんな私に不満はないのか心配だが、実は私も知らないところで夫の作戦にまんまと乗せられているのかもしれない。
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