初めての救急車

先月の頭に残念ながら初めての救急車を経験した。

小さい頃から頭痛持ちで、年を取ればよくなると言われ続けてきたものの一向に良くならず、むしろ悪化する一方で、ついには薬の飲み過ぎによる頭痛と負の連鎖に陥ってしまった。

それもそのはず。

イタリアに来てからは日本で承認されてない強い薬を処方され、それが嬉しいことによく効くため、ずっと薬頼りな生活をしていた。

そんな生活を約3年続けた先月、ついに限界を迎えたのか薬が効かなくなり文字通り毎日頭痛が続き、初めて専門家に診てもらった。

ちなみにイタリアでは専門家にかかるときは、家庭医の紹介がなければ見てもらえない。

そして紹介状をもらっても、そこからCUPと呼ばれる州の公立病院一括予約システムに問い合わせて予約をしなければならない。

噂には聞いていたので驚かなかったが、早くて6か月先、当初希望した病院は8か月先が最短であった。

だがしかしここはコネ社会イタリア。

私もその恩恵を受けて、次の週の予約を取ることができた。

次の週!!空いてるんかい。

そういうわけで想像以上に早く診てもらうことができ、しかもその先生が大変素晴らしかった。

まず片言なイタリア語の私の話を忍耐強く聞いてくれ、夫が口を挟むことを好まなかった。

ついでに私がいかに夫に頼り切っているか知る羽目になり、私は反省した。

そしてなるべく早く治療を進めるために、改善を目的とした新しい薬を処方してくれた。

結局これが合わずにアレルギー反応で救急車で運ばれたのだが、いかに私が薬を乱用していたかがわかったので、まあよかったと思っている。

しかしイタリアの救急は無料だが、とにかく待つ。

15時について治療の開始は19時過ぎ、病院を出たのは22時過ぎである。

やっぱりもう本当に生死を迷うとき以外はお世話になりたくないと思った。

今は治療法がないので、お酒も控えストレッチをし、頭痛薬には頼らない生活を目指している。

薬を辞めた1週間は毎日弱い頭痛が続いたが、それがなくなりと10日間も頭痛無しの生活ができ、改善していると感じる。

これで悪化せずに現状維持、できれば頻度が減ることを祈るばかりである。

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