イタリアで生きる 
結婚2年目の夫とはもちろん仲がいい。
結婚するまで離れていることの方が多かったので少々不安があったが、出会って5年経つ今も変わらず一緒にいて楽しい人である。
だがそんな夫にも不満がある。
それは彼の得意分野でもなく知識もないことであっても、まるでよく知ってるかのように話し、人の意見を聞かないところである。
先日ホームセンターへリビングに置く観葉植物を買いに行った。
ドラセナを買い、それに合うような鉢もいっしょに買おうということになり、夫が素敵な土色の鉢を選んだ。
そこまではよかった。
夫はその素敵な鉢に直接土を入れてドラセナを植えると言う。
言って聞かない。
私からすればそれはあくまで飾りで、中には1つサイズの小さい質素な鉢を入れるのが当然という考えである。
だがどう説明しても私の意見を聞き入れない夫。
そして絶対に直接植えるのは嫌な私。
完全に私の意見を聞かないモードに入ったので、こんな時に私が助けを求めるのはそう、義理の両親である。
すぐさまwhat’s app(メッセージアプリ)であなたの息子があーでこーでこういって聞かないから、あなた達からも言ってくれと連絡した。
こんなとき義理の両親は絶対に私の味方であり、私の意見に賛成してくれる。
と言うよりはっきり言おう、私は正しいのだ。
なぜいつも一般的な常識を言う義両親から、トンチンカンな息子なのかと疑問に思うのであるが、普段は優しい男に育ててくれたのも義両親なので、あなた達の息子はブラボーだけどね、というフォローは忘れない。
結局夫はいつも通り両親からの意見に従ったので、土色の鉢は綺麗なままである。
実はこの助けを私の両親に頼むこともある。
イタリアに娘を連れて行った婿、という立場の夫は私の母には逆らえない。
常に私の帰国を恐れているので、私の母の言うことは絶対である。
以前どうしても私の近くでタバコを吸うことをやめなかった夫も、母の一撃で速攻やめた。
私をナメているのかそうではないのかは知らないが、私の知識や言い分を信じてくれないところがある。
将来的にどう両親、義両親無しで私に賛同させられるか、日々考え中である。
ヨーロッパ旅行をお考えなら！
