バカンス獲得へ

6月からイタリアの学校は夏休みに入り、大人たちももちろんバカンスの話になる。

イタリアのホスピタリティー業界で働く人は、ほとんどが2週間から1か月の休みをもらえるが、いつかは直前までわからない。

夫の働くお店は8月半ばの1週間店を閉めるるので全員休み、もう1週間は好きな日を選びバカンスへ行ける。

私はまだ求職中なのでゆっくりとバカンスの日取りを決められるが、問題は夫。

夫は混雑を避け値段も安く旅行できる6月の1週間をリクエストした。

しかし店長は土曜日は絶対全員出勤、オープンしてから7年間誰にも土曜日休みをとらせたことはない!と言ってきかなかったらしい。

365日必ず土曜日は働く、つまり7日連続の休みは不可能。

まじか…また1つホスピタリティー業界の闇を見てしまった。

意外にもダメと言われれば抵抗せず、まじめに働くイタリア人。

同僚もここは土曜日は無理、6日以上の休暇は無理だと諦めモードである。

だがここで黙っちゃいないのが夫。

とにかく自分には7日間休暇できる権利がある、1年間に1度も土曜日に休めないのは不当と丁寧だがはっきりと訴えた。

こういう自分の権利を主張できる夫の性格は、本当に尊敬できる。

店長にはいろいろ言い訳されたが、話し合いの末7日間のバカンスが許可された!

しかし問題はここから。

以前から7日以上の休みをダメ元でも希望せず、無理だと諦め続けていた同僚らからは、あっさり土曜日休みをもらった夫へ不満が爆発。

まるで子供のようである。

ここまで意見をはっきり言われることもなかった店長は、全員がこんなにも土曜日休みが欲しいのかと大慌てであった。

そりゃ1番楽しい土曜日の夜に休みたくない人などいないだろう。

結局7日間休みがもらえたのは夫のみとなり、同僚らは6日間。

夫が休みをもらえて私も嬉しいが、問題の根本解決には至っていない。

これからどうなるかまた聞き取り調査を続けていく。

そして私たちの今年の休暇先はなんと…サルディーニャ島!!!

あの夢にまで見たサルディーニャである。

死ぬまでには行きたいと思っていたが、6月の休みが取れ船も宿も安いことから意外にも早く行けるようになった。

久しぶりのビキニをかっこよく着るため、ただいま筋肉増量に挑戦中である。

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