私がイタリア人男を見ていて尊敬できるのは、ケンカの仕方である。
もちろん100%全員と言うわけではないのだがほとんどのイタリア人男、そうヨーロッパ人ではなくイタリア人だけに当てはまる。
それは“話し合いお互い納得してケンカを終わらせる”ことである。
今まで日本、オーストラリアとイタリアに住んだが、日本男児はそもそもケンカしないか相手にしないし、オーストラリア男は手が出るのが早い。
それに比べてイタリア男は、持ち前のコミュニケーション力でとにかく会話する。
昔イタリア人の友人がオーストラリア人にケンカを吹っ掛けられたとき、言葉を吐き捨て終わらせようとするオーストラリア人に対し、イタリア人の友人は会話して最後は握手で終わらせようとするのを見た。
これが初めて見たイタリア流のケンカの終わらせ方で、感動したものである。
先日も横断歩道手前にいた私たちの前をスピードを出して走行したタクシーに向かい、友人は汚い言葉を吐きながら腕を下から上に振った。
イタリア人はよくやるジェスチャーだが、サッカーで言えばイエローカードをもらうようなことである。
するとタクシーは止まり運転席から降り、なにやら叫んできた。
私はヒヤッとして立ち去ろうと言ったが、友人びくともせずそれに対応した。
この場合は特にお互い納得したわけではないが、嫌なことが合ったら口に出して相手に伝えるというところにイタリア人らしさを感じた。
嫌な気持ちを心の中で引きづらないこと、思ったことを口に出すのはやり方を間違えなければいいことだと思う。
こんなことを相手選手に捨て台詞を吐く、昨日のネイマールを見て思い出した。
ヨーロッパ旅行をお考えなら!