前回から続く
イタリアで仕事探し③ 面接編いよいよトライアルの日。
日時を措定されただけで服装の指定はなかったが、飲食業なら普通であろう黒のパンツにTシャツで行った。
初日は開店前の掃除を口頭で一通り伝えられ、あとは1人で作業開始。
開店すれば簡単な「いらっしゃいませ、お水はいる?」と料理を運ぶくらいで、閉店後の片付けも説明を受けながらささっとやり、割とゆるいシフトが終わった。
小さいレストランなのでウェイターは店長と私だけだが、店長はパソコンで何やら忙しそうで実質働いているのは私だけ。
ひとりで気楽にやれるのはここのレストランのいい点である。
2日目からはすべてを1人でやると言った感じで1週間のトライアルが続いた。
メニューの簡単な説明はできても、紙ナプキンや小物を求められたりすれば理解できないこともあったが、お客さんは優しいし店長も助けてくれるので、なんとかやり抜けた。
覚えが早いと褒められたが、これはオーストラリアで働き始めた頃に指導された、店長の鬼嫁のおかげである。
高校を卒業してすぐにオーストラリアへ渡った私は、アルバイトの経験があったものの、仕事は遅いし英語も上手ではなかった。
なぜか上達の見込みがあるとその鬼嫁は私を雇ってくれ、しごかれた。
今思えば間違いなくパワハラで、仕事に行きたくないと思う毎日だったが、経験が何よりも優先されるオーストラリアにて、仕事のできない私にやっと手にした職場を離れるなんて選択肢はなく、必死でついていった。
半年も経つと私は彼女のお気に入りになり、特別な催しに連れて行ってくれたりシフトを多く入れてくれたりと、めちゃくちゃ優しくなった。
どの作業もも何かに追われてるように早くやり、時間があれば掃除などなにかを自分で見つけて動くこと。
つらいつらい半年だったが、たくさんのことを教えてくれ今では大変感謝している。
さて話は戻り、ここのレストランは採用してくれることになったが…まだ検討中。
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