今のホテルで働いて2年目、9月で3年になる。
今年は、去年と同じホテルにと戻ってきてくれるお客さんが何組もおり、嬉しい限りである。
これらのお客さんたちは、主にヨーロッパにしては頑張っているホテルのラウンジを目的にお越しくださるのだが、私は入社当時からずっとそこを1人でまわしてきた。
なので何日も滞在してくれるお客さんとはよく話し、私の名前と顔を覚えて帰ってくださる。
さて、最近はそんな久しぶりに戻ってきてくれたお客さんに会うことが続いた。
「やあ!また会えてうれしいよ!元気かい?」と言ってくれるので、あー会ったことあるのかこの人と~と心の中で呟き、頭をフル回転させて彼らを思い出そうとする。
しかし思い出せない。
毎回思い出せない。
私が思い出せてないことを認識し「久しぶり!僕のこと覚えてる?」と言われれば、もう思い出せないことを白状する。
だがしかし!
彼らがあの時誰といて~とか、なにを話して~と伝えてくれると、ちゃんと思い出せるのである。
顔は覚えるのは苦手だが、状況や話したことは本当によく覚えている!
昨日そのことに気づかされ、何年もの不安が解消された。
これでこれからは、「何の話をしましたっけ?お連れ様はいらっしゃいました?」と思い出せる希望が見える。
新しく入る同僚や、たまにしか会わない同僚の名前は、覚えるのに本当に時間がかかる。
顔も覚えるのが苦手で、顔と名前が一致しないこともよくある。
むかーし日本のどこかの駅で、知り合いの女性を見つけたと思い、ひさしぶりー!と元気に満面の笑みで話しかけたら、「え、知りません」とすごい嫌な顔をされたこともあった。
だけどこれはただの得意不得意だと思ったら、なんだか安心した今日このごろ。
ヨーロッパ旅行をお考えなら!