イタリアには国民健康保健サービス(以下SSN)があり、全国民が公立病院の医療を無料で受けられるのはご存じでしょうか?
これに加入するには当然滞在許可証が必要になりますが、「まだ滞在許可証が来ない」「日本からの海外旅行保険は切れてしまった」「任意で加入したいけど高額」など色々な事情があるのではないでしょうか?
そんな時でも大丈夫!イタリアには無料で加入できる一時的な健康保険、その名もSTPがあります。
今回はそれについて詳しく解説していきます。
この記事は結婚によりイタリアへ移住する者が、滞在許可証なしで無料でイタリア国民健康保険へ加入する方法を説明しています。
SSNに登録し発行された保険証(tessera sanitaria)を所持することにより、イタリア国民と同様の待遇を受けられます。
- ファミリードクターへの登録
- 医療費控除
- ワクチン接種
詳しくは在イタリア日本国大使館国へ https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00593.html
地域保健所(ASL: Azienda Sanitaria Locale)がSSNへ登録資格のないヨーロッパ以外の外国人に発行する健康保険証。
SSNと同じ待遇を受けられますが、期間は6ヵ月に定められています。
無料で登録でき、イタリア全土で有効です。
近くの地域保健所(ASL: Azienda Sanitaria Locale)へパスポートを持参し登録に行きます。
ローマ ASL Roma 2 Poliambulatorio San Felice
住所 Via Degli Eucalipti, 14, 00172 Roma RM
ローマにはたくさんのASLの施設がありますが、一部は難民専用だったりします。
ローマ市街地のASLへ何度も通ったのに、結局別室に連れていかれ「ここはあなたが来るようなところじゃない」と言われ、最後にたどり着いたのが上記の施設です。
何度も振り回されたのに手続きはパスポート提出のみ、たったの5分でした。
電話しても出ない、押しかけてもとにかく待ちますので忍耐力との勝負です!
私がイタリア国民保険への加入を希望したのは、これなしではコロナのワクチンを接種できなかったからです。
過去半年、ワクチン接種証明書(グリーンパス)なしでは行動範囲が限られるため、どうしても接種が必要でした。
とはいえ滞在許可証なしではSSNへの登録は不可能で、STPの情報もありませんでしたので、取得に時間がかかりました。
この私の経験が皆さまのお役に立てれば嬉しいかぎりです。
- パスポートのみで6か月の国民健康保険を発行してもらえる
- ローマ ASL Roma 2 Poliambulatorio San Felice
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