2021年11月にイタリア人とイタリアで結婚式を挙げました。
コロナ禍だったので日本からの来客は0、パーティーも無しでしたが準備から当日までの手続きをお伝えしたいと思います!
私は2021年7月に観光ビザで渡伊し、そのまま結婚ビザ(滞在許可証)を取得する計画を立てました。
この記事は日本人とイタリア人でローマで結婚するケースを説明しています。
まずイタリアで式の場合は在イタリア日本国大使館の領事情報から情報を得ましょう!
在イタリア日本大使館 https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryoujijouhou_konin_in_italia.html
イタリア人側の必要書類、婚姻手続き方法についてはお住まいの地域の市役所(COMUNE)です。
各地域で、そしてローマでも手続き方法が変わる場合もあるので、ご自身でお問い合わせください。
さらに注意してほしいのは
- 結婚の手続き
- 滞在許可証の手続き
- 住民票の手続き
この3つがそれぞれ違うことです。
私は結婚手続きで忙しくしていたら、この違いをすっかり忘れ気づかぬうちに不法滞在になっていました。
そしてよく言われる入国後48時間以内やらなんやらの複雑な手続きは必要ありませんでした。
ここに記したものがすべてで、下記の【手続き開始】③までを入国後1か月半で済ませた時点で優秀と褒められたくらいです。
また、観光ビザが切れる3か月で結婚式まで挙げるのは不可能でしたが、市役所では「仕方がない」警察へ相談しても「仕方がない」でした。
※ビザ関係はすべて警察
あくまで私の体験ですので、実例の1つとして参考にしていただけたら幸いです。
- 日本からの戸籍謄本(これで大使館で②の婚姻要件具備証明書を発行してもらう)
- 在イタリア日本国大使館に発行してもらう婚姻要件具備証明書=独身証明書(伊語)
- パスポート
※①から②を発行してもらう方法は在イタリア日本国大使館ホームページを参照
②婚姻要件具備証明書はローマ県庁にて、この書類が本物であることを証明してもらう必要があります。
€16のボロと呼ばれる切手をタバッキで購入し、それを持参し県庁で判を押してもらいました。
ローマ県庁Prefettura Roma http://www.prefettura.it/roma/multidip/index.htm Via Stendhal, 1, 00144 Roma RM
※予約必須。20分ほど待ちました。
- 婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)=独身証明書
- 身分証明書
イタリア人側についてはお住まいの地域の市役所にお問い合わせください。
ローマ市役所 https://www.comune.roma.it/web/it/welcome.page
①市役所(COMUNE)へ行き結婚の申し出をする
まず上記の書類と共に最寄りの市役所へ行き、結婚したいことを伝える。
この時次の面会の日時を決めます。
※予約必須。私たちはオンラインで予約できず直接押しかけ、1,2時間待ちました。
②もう1度同じ市役所へ
夏は予約がいっぱいと言うことで①から約1か月半後にまた同じ市役所へ。
結婚に関しての法律を聞かされ、婚姻が確定。
この日から半年以内に挙式しなければなりません。
イタリア語を話さない場合通訳が必要!
③結婚の公示(PUBBLICAZIONE DI MATRIMONIO)
②から3日後に、結婚の公示がオンラインでされました。
④結婚式の日時を予約する
③の期間(約10日間)が終了すると、結婚式(役所婚)の予約ができます。
市役所ならどこでもいいのですが部屋の一室はさすがに嫌で、カラカラ浴場の素敵な建物の市役所を選びました。
そこで予約したい場合はまた€16のボロを購入し、下記の市役所へ予約に行きます。
Municipio Roma I Centro Storico (Via Luige Petroselli,50,00186 Roma RM)
片方がローマ人だと€150で済みます。
週末の希望する時間だと1か月半後でしたが、準備する時間を作れたので結果的に良かったです。
⑤市役所で結婚式を挙げる
当日は30分ごとにカップルが挙式するので、たくさん人がいました。
そして挙式後なるべく早く、在イタリア日本国大使館にて日本へも結婚手続きをします。
上記【手続き開始】⑤の挙式を詳しくお伝えします。
役所婚でも1人は必ず必要です。(基本は2人)
伝統として
- 花嫁、花婿付添人が結婚指輪をプレゼントする
- 花嫁は当日身に着けるもの1つを花嫁付添人から借りる (靴、アクセサリなど)
- 独身最後のパーティーを開く
- 当日会場へ送る
などたくさん役目があります。
役所婚の場合、特にウェディングドレスや白色を着るという決まりはないので、好きな服を着ればいいのです。
ただカジュアルすぎると参列者に失礼なので、そこは気をつけたいですね。
ウェディングシーズンは6月頃らしく、9月には空いているお店はあまりありませんでしたが、義母と花嫁付添人に頼みウェディングドレスを見に行きました。
何着か試着しましたが1度しか着ないものに10万円以上、それに試着してもウェディングドレスに憧れがないのでわくわくしない…と言うのが本音です。
そこで義母の「着物は?」の一言で心がすっきり!
こちらの日本人の方に着付けてもらい、当日は着物で式を挙げられました。
ローマでも着物レンタル、着付け、そしてヘアまでしてくださる方がいらっしゃったことに感謝です。
ドレスの場合はヘアメイクの方も探す必要がありますが、身近な人に紹介してもらうのが1番です。
ウェディングドレスを探される方の参考に、いくつかサイトを載せておきます。
そして式後のパーティーの計画を立てます。
多くは結婚式専用の広い芝生のガーデンで、アペリティーボその後にディナー、最後は踊るのが一般的です。
家族友人で30人くらいの式もあれば、近所の人も参加する盛大な式もあります。
私の場合コロナの影響で日本からは親さえも参加できませんでしたので、市役所には友人にも来てもらい外で乾杯、その後イタリア側の家族親戚と花嫁、花婿付添人のみで食事をしました。
コロナ禍、準備期間が短く小さな式になってしまいましたが、これはこれでよかった気もします。
イタリアでは日本のように紙1枚の提出ではなく、必ず式を挙げなければなりません。
挙式と言っても市役所、市役所と言っても歴史ある美しい建物で済ませる役所婚でもいいのです。
まず市役所で正式な結婚式を挙げ、別の日に結婚パーティーの施設でもう1度宣誓式、そしてパーティーをするカップルもいました。
規模の大小より、自分やパートナーにとって思い出に残ればどんな形でもいいんじゃないかと思っていましたが、自分と周りで結婚への温度差があり考え直した部分もあります。
私もいつかわかるのかもしれませんが、結婚した今もその重さを理解できないのが正直な気持ちです…
とはいえ思い出に残る幸せな1日になり、家族や友達には大変感謝しています!
- 日本人側の必要書類は在イタリア日本国大使館へ
- イタリア人側、婚姻手続き方法は各市役所へ
- ルールはよく変わるので注意
ヨーロッパ旅行をお考えなら!