木曜日、初めて我が家に義父方の家族がやってきた。
目的は修理が済んだ車を持ってくること。
私たちが取りに行けばいいのだが、急な連絡だったので来てもらうことにし、代車としていた義祖父の車と交換することになった。
この車と言うのはまた詳しく書くが、私が起こした事故によってボロボロになった愛車である。
愛車Brissie(ブリッシーちゃん)は当初エンジニアの友達に車体以外異常なしと言われ走り続けていたが、夫のおば(義父の妹)の働く車屋さんに持っていったところ即日走行禁止を言い渡され、そのまま修理を頼んでいたわけである。
おばはそこの事務で働いており、事故を起こした時の保険会社へのレポートの書き方や段取り、それに車検など車関連のことは熟知している。
今回の事故のレポートもおばから数回のやり直しを言われ、書き直しを繰り返した。
修理に関しても選択肢やより良い方法を伝えてくれ、車検まで終わらせ新車同然のピカピカなブリッシーにしてもらった。
彼女に限らず夫の親族や親しい友達は、何か困ったときに親身になり助けてくれる。
それはもうなんとかやって真似できることではなく、育てられた過程で身についたような心の豊かさに見える。
あなたの心に寄り添いたい頼ってほしいという気持ちとともに、またそれを大したことと考えていない彼らの温かさが伝わってくる。
そして皆が皆人脈が広いのであの人に聞いてみるよ、知ってる人がいないか聞いてみるよ、と人や話の輪もどんどん広がっていく。
自分の家族や日本の友達がそうではないと言っているわけではない。
日本では常に相手との一定の距離を保ち、状況や心情を察して外から温かく見守る。
困ったときは力になるよと言うが心を真っ裸にすることはないしされることもない。
それが私たちのやり方、やさしさ、力になることではないだろうか?
さて、ブリッシーちゃんと共にやってきた義祖父母、おばとその息子(夫のいとこ)。
義祖母は相変わらず両手にたくさんのお土産を抱え、明日のお昼にとラザーニャ、自慢の焼き菓子それにアペロールまで持ってきてくれた。
会うたび大人びるいとこはお酒もたばこもしないと言い切る筋の通った18歳。このまま禁酒喫煙を続けてほしいものである。
そして今回初めて知ることになった義祖父の一面があった。それは彼が落ち着きがないということ。笑
6人分のパスタを準備する夫の背後でパスタを茹でる鍋を回したり、刻まれたパスタを更に刻んだり、前菜のブルスケッタを綺麗に並べなおしたりと忙しい。
食後は全員のプレートをさっさと集め台所に持っていきゴミはゴミ箱へ食器は流しへ。
いつもは椅子に座ってのんびりな義祖父がせっせせっせと歩き回るのに思わず笑ってしまった。
しかしその場の全員がおじいちゃんはいつもこうと口をそろえるので、私が知らなかっただけらしい。
いつも世話を焼いてくれる夫の家族。
感謝してもしきれないがいつか自分もこんなハートを持てるのか、自信が持てないままである。
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