ローマのおばあちゃん

温かいのにしもやけ

最近日中は半袖で暮らせるくらい温かいローマ。

それでも朝夜はぐっと冷えるので気温差がとても激しく、我が家はアパートの北側なので室内は外より寒い。

毎日日の入りが遅くなりすでに夏のバカンスの計画を立てるものもちらほらいる…さすがに気が早い気がするが。

10年ぶりに足の指にしもやけができ、幼稚園生から手に小学生では足にもたくさんあったことを久しぶりに思い出した。

思い出すのはある年足にしもやけがある状態で、常夏のハワイへ行ったときのこと。

たった2日間温かい砂浜に素足を突っ込んだだけで、まるで嘘のようにしもやけが消えた。

あの痛痒い症状が2日間で治った感動は忘れられず、砂浜療法を提案したいと思ったほどである。

痛痒さで1週間いらいらして過ごしたが、存在さえ忘れていたしもやけのおかげでそれなしの幸せなに気づけてよかっとしよう。

おばあちゃんはおばあちゃん

土曜日の夜夫に、祖父母宅へ荷物をとりに行ってくれと頼まれた。

お安い御用。

義祖父母宅には何度か行っているが電車で一人で行ったことはなく、気分ははじめてのおつかいである。

駅も近く繁華街なので荷物を取りに行くのは問題ない、ついでに次の日のお昼ごはん用のパンも買うことにした。

一人での買い物は寂しいが嫌いではない。言葉がわからないので、親しい人でなければ一人が気楽と言うのも理由の一つである。

まあしかし予測はできたが、ここで世話好き心配性のおばあちゃんの出番である。

ひとりでは心配だから一緒に行きましょ!とふたりでお買い物の提案がきた。

電話越しでももう準備満タンなのが伝わってくる。

ばあちゃんよ…あたしゃコロンビアの田舎も深夜のブラジルもひとりで歩いたのよ…

義祖父母もそうだが義両親もなにかと夜の単独外出を心配し、出かけたことを知れば必ず夫に無事着いたかの連絡が入る。

思い返せば日本の母も、もう23歳の娘の帰りを玄関前で毛布にくるまりながら待っていた。

義理の家族からすれば、異国からやってきたまだ小さいの女の子、なのだろう。

大丈夫と言っても引き下がるわけもなく、結局一緒にお買い物。

片言のイタリア語で話す日本人とイタリア人のおばあちゃんは確かに不思議なペアだろう。繁華街で何度も振り向かれた。

その後おじいちゃんの待つ家に着くと今度は夕ご飯のお誘い。たまにしか会えない義祖父母なのでありがたく一緒にいただくことにした。

お肉が苦手な私のために別メニューを用意してくれ、意外にも会話が成立した3人での楽しい夕食。

完全にイタリア語の環境に身を置くと、イタリア語の上達具合がわかっていいもんである。

帰りは駅まで義祖母に見送られ、義祖母からの連絡で義父から夫に安全確認の連絡がいったのは言うまでもない。

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