【イタリアで運転免許証の書き換え】

こんにちは、さきです。

今回はイタリアに移住した人が、日本の免許証をイタリアのものに書き換える方法をお伝えします。

地元のAutoscuola(自動車学校)と大きな施設Motorizzazione(運転免許センター)で申請する二つの方法がありますが、今回はAutoscuolaを通して申請する方法をご紹介します。

Motorizzazioneではすべて自分で書類を準備する必要がありますが、Autoscuolaはいわば代理店でいろいろ助けてくれるので、こちらがおすすめです。

申請の流れ

①Autoscuolaに連絡し、必要なものを確認する

②書類を整えAutoscuolaに提出

③Autoscuolaで日本の免許と引き換えに、イタリアの免許を受け取る

必要書類は以下で説明しますが、その都度またその地域によって変わるかもしれないので、連絡するのがよいでしょう。

必要書類

  • 日本の免許証
  • Legalizzazione済みの翻訳した免許証
  • CARTA D’IDENTITÀ (国民ID)
  • 顔写真一枚

CARTA D’IDENTITÀは必須なので、これを取得しないことには運転免許へは進めません。

さてLegalizzazione済みの翻訳した免許証を取得するのがなかなか厄介なので、その取得方法を次に詳しく解説します。

翻訳した日本の免許証をLegalizzazioneする方法

翻訳された日本の免許証が正式なものと認めてもらうことをいいます。

この手続きはローマ県庁でのみ行われます。

日本大使館で日本の運転免許を翻訳してもらってから、ローマ県庁でLegalizzazioneをしてもらうまでの流れを、次で解説します。

①日本大使館で免許を翻訳する

日本大使館へ行き、日本の運転免許証をイタリア語へ翻訳してもらう。

※ローマ日本領事館は要予約で、申請が午後だと受け取りが翌日になるので注意。

②ローマ県庁でLegalizzazioneする

ローマ県庁へ行き、大使県が発行した翻訳済みの免許証が正式なものと認めてもらいます(これをLegalizzazioneという)。

ここでは県庁に行く前にタバッキ(tabacchi)へ行き、€16ぶんのmarca da bollo(切手のようなもの)を買い、それを一緒に持って行きます。

ローマ県庁も予約制なので、要件と翻訳した免許証の写真を添付したメールを送り、予約を申し込みます。

メールアドレス;legalizzazione.pref_roma@interno.it

住所;Viale della Civiltà Romana

※Marca da bolloは現金払いのみなので注意

※日本大使館発行の翻訳された免許は6ヵ月のみ有効なので注意

県庁の入り口はこんな感じ

これでようやく必要な書類が準備できました。

次はAutoscuolaでの申請方法を解説します。

Autoscuolaにて申請

申請の手順

必要書類4点が揃ったら最寄りのAutoscuolaへ行きます。

簡単な視力検査や持病がないかの確認をするために医師との面会があるのですが、Autoscuolaに医師が来てくれる日があるので、その日の予約をとります。

それが終わるとAutoscuolaの方がMotorizzazioneへ行き免許証を完成させてくれるので、Autoscuolaでの受け取りを待つのみです。

なお費用は€160でした。

最初にAutoscuolaへ行ってイタリアの免許証が渡されるまでは、だいたい2か月です。

私はいろいろ書類不備があったので、だいぶ時間がかかってしまいました。

※Motorizzazioneでイタリアの免許証が発行されると同時に、日本の免許は没収されるので注意

おまけ

Autoscuolaに書類を預けている間は、翻訳した免許も日本の免許本体もありません。

その状態ではもちろん免許不携帯になるのですが、「しょうがない。どうしろというんだ。仮免許なるものもないから、もし警察に捕まったら申請中と言えばいい」ということで、2週間ほどは免許不携帯のまま運転していました。

さらにイタリアの免許取得にあたり、日本の免許没収は避けられないようだったので、残念ながら日本の免許とはおさらば。

日本ではこれだけが身分証明書だったので、本当に不便になります。

この免許没収は免許の二重携帯を防ぐためらしいのですが、免許不携帯や酒気帯びはよくて、二重携帯はダメ。

変なところだけは厳しいイタリアは、やっぱりおもしろい共和国であります。

まとめ

  • 必要書類は地元のAutoscuolaに電話して聞くこと
  • 日本の免許の翻訳とLegalizzazioneには予約が必要

ずっと書きたかったのですが、なかなか文章がまとまらずやっと完成しました。

個人的に驚いたのは、翻訳した日本の免許証が6か月しか有効ではないこと!

最初の2年は日本の免許に翻訳した免許を一緒にして運転していたのですが、ずっと有効期限が切れたままだったことになります。

みなさんはぜひお気を付けください。

この記事がどなたかの参考になれば嬉しいです。

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