マイホームとアパートとイタリア人と

マイホームを手に入れる

最近家を購入した。

といっても公証人のもと名義を変え送金しただけなのだが正式に私たちのものになった。

今イタリアでは家購入のためのローン金利が格安。

そんな運もありうきうきで銀行へローンを申し込んだのは去年7月のこと。

1つ目の難関は銀行選び。

仕事をする人によって許可が下りるかどうかが決まる国なので、書類がそろい問題ないはずだった大手の某銀行の担当者には拒否された。

そこで2つめ銀行に何度も問い合わせ自分らの書類を集め面談をし、開始1か月でようやく許可が下りた。

そこから家を見てもらい価格が決められるのだが、この査定を委託された男が突如行方不明になってしまった。

銀行はなぜか男の連絡先を把握しておらず、唯一のメールにはもちろん返信がないのでただただ男を待つしかなかった。

その後男はナポリで発見されたがどんな経緯で彼が逃亡したかは誰にもわからないままで、結局代理人がもう一度作業し査定が終了、無事名義変更が終わったわけである。

アパートの大家さんとの戦い

さて、今度は今住んで居るアパートの大家が「退去直前まで敷金にかかわらず家賃を払え」と言ってきた。

私からすれば敷金2か月分は退去時に戻ってくるものなので最終月まで払って当然だと思うが、ローマではその分払わず退去するのが一般的で払うなどあり得ないことらしい。

確かに返金される気は全くしない。

そもそもうちは不動産屋を通してこの部屋を借りているのだが、毎月大家から家賃を払えだのガスを払えだの支払い日前に連絡が来る。

大みそかまでしつこく電話してくるこの大家にとうとう夫がキレ、次の日不動産屋と話し引っ越し前2か月は払わないと念を押してきたようである。

それから大家は何も言ってこない。

こっちが強く出れば黙るのかい、、、とまたひとつ不思議が増えたが、ちゃんと話せばわかってくれるとポジティブに捉えておこう。

こぼればなし

ちょっと話がそれるが、日本同様イタリアにも公営住宅があり収入が少ない人や障害のある人たちが無料で済むことができる。

もちろんたくさんの人が待っているが、役所の仕事が遅いので空き部屋が多いのも事実。

コロナが流行しだしたころ、親戚が住む公営住宅の隣の空き部屋に突如住民が表れた。

彼女は下の階に住む住民のひとりで、父との二人暮らしに飽きたのだろう、

勝手にカギを壊し水道ガスを再開させ住みだした。

空き家内部には防犯カメラが設置済みのためもちろん警察が来たが、特に何かするわけでもなくそのまま帰った。

帰った…

ちなみに、家賃滞納していてもイタリアでは追い出されることはないらしい。

特に小さな子供、妊婦がいる場合は。

ある意味やさしさで成り立っているこの国。いいのか悪いのか、、、






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