先日、夫が職場からブッファラ(水牛の乳から作られたモッツァレラ)を持って帰ってきた。
なにがどうしてもらったかと聞けば
「なんか老人にブッファラを届けてるっていう人が急に店に来てさ、欲しいか聞かれたからもちろんと答えたんだ」
そう、ふらっと店に来た知らない人からもらったそう。
しかもこぶし弱の大きさのものが7つも入っていた!!
もう意味が全然分からない。
イタリア来ればおいしいモッツァレラが毎日食べられると思っていたがそんなことはなく、ローマではスーパーで買ってもちょっと良さそうな対面のお店に行っても、ナポリ方面の南で食べられるものと同じものには出会ったことがない。
新鮮なブッファラは常温の水の中で管理されるので、そこもまた難しい。
我々ローマ在住者にとっても、ブッファラは滅多に食べられない高級品なのである。
よく知らないブッファラ配りのおじちゃん、どうもありがとう!
夫の職場話が続くが、またある日はいきなりカラビニエリ(軍警察)がやってきた。
よく知らないカラビニエリなのに、気さくにあいさつしてきて
「調子はどう?タバコ吸わない?」
と言い、カフェを片手に一緒にタバコを吸ったらしい。
これもよくわからない。
イタリアで警察と言えば本当に嫌われもので、店に来るものなら何を言われるかと店側はビビるもんである。
その日は近くにいるから何かあったらなんでも言ってね、と言い去っていったカラビニエリ。
後日、ある書類を警察から手に入れなければならなくなった私たちは、地元の警察に願い出たが、いつも通りわからないだのできないだの言われ、結局あのカラビニエリに相談しに行った。
快く受け入れてくれた彼はものの5分で解決してくれた。
やっぱりイタリア、持つべきものはコネ。
ただ人見知りのイタリア人はいるであろうし、そんな人はイタリア社会では損だなと、なんとなく不平等を感じる私である。
ヨーロッパ旅行をお考えなら!