交通事情の悪さ、運転の荒さで有名なローマ。
運転免許取得7年目、ゴールド免許でしたが初めて自動車事故を起こしました。
幸い死者重傷者が出ずに済みましたが、精神的なとてもショックは大きいものでした。
万が一イタリアで運転中に事故を起こした場合の対処法を、私の経験を交えて伝えていきたいと思います。
恥さらし、反省も含めて…
とにかく即停車。高速道路だか市街地だか、どこでも周りの車も止まるはずです。
真夜中に小雨の中、点滅信号の交差点で事故を起こす。
相手の車がこちらに接触後、さらに駐車していたもう1台車に突っ込み停車。
こちらの車は右前方が破損、相手の車は廃車。
救急車118番。警察は112か113番。
救急が必要な場合は118番にかければ、警察にも連絡が行きます。
軽度の接触事故の場合、その場で当事者同士でけりをつけることもあります。
警察を通さず保険を請求したい場合、48時間以内に保険会社に事故の報告をしなければなりません。
首の痛みを訴えた相手の意向で、後続車が救急車を呼んでくれた。
救急車と事故担当の警察が来ますので、あとは指示に従うだけです。
事故担当の警察3人がやってきて、たいして現場の確認もせずに免許と自動車保険の提出を求められた。
アルコール、ドラッグ検査もなし。
走行の邪魔だったこちらの事故車の移動を促し、破片もさっさと道の端に向けて掃く。
私と乗車していた2人から事情の説明を聞き、報告書にまとめるが
「うーん、こう書きましょう」と謎の提案が入り、それに従い事故報告書が完成。
その後、現場の車の写真をとり、約2時間後に事故車で現場を去った。
救急車で運ばれた相手の車は故障車専用レッカーで運ばれ、現場へ駆け付けた父親が身分証提出など代わりに対応していました。
皆事故に慣れていて、まったく深刻な雰囲気はなく事情聴取は進んでいきました。
事故から1~2か月で警察から事故報告書完成の連絡が入ります。
そこには事故の状況、車種、保有者と乗車していたすべての人の個人情報がこと細かく書かれています。
受け取りに€17払う必要がありますが、もらっておきましょう。
報告書にはかなり詳細な個人情報や、事故後の言動も細かく記録される。
担当した警察の名前、相手とその友達も証言のため警察に行ったこと、駐車していて当てられただけの車の持ち主の個人情報までが書かれていた。
雨だったのでブレーキ跡は確認不可能、との記載もあった。
とにかく保険会社からの連絡は焦らず待ちましょう。
連絡がないと不安になるのはわかりますが、問い合わせても待つように言われるだけです。
警察が保険会社とやり取りをしをしてくれるので、現場で頼れることはありません。
事故直後に保険会社から「大丈夫か?助けがいるか?」と連絡が入った。
訂正:連絡をくれたのは車に取り付けていたブラックボックスの会社でした。
その後1週間ほどで保険会社から連絡があり、事故状況の説明をメールで求められた。
1か月半後に保険会社がこちらの事故車の確認にも来た。
ちなみにイタリアでは我々が想像つかないような道路の作りの上、運転も荒いので必ず保険に入ることをおすすめします。
警察と保険会社の事故状況レポートから警察が過失割合を決めます。
結局ブラックボックスも見られることはなく、現場の人の証言がすべてと言った感じです。
事故から2か月後に保険会社から最終決定の連絡。
- 5割ずつの過失
- 年間保険料の値上げはしない(年初回の事故だったこと、過失が半々であることから)
- 相手側の保険会社が事故後の車を査定し、その価値の半分を支払いする
この知らせを受け取け不満がなければ、相手側の保険会社に問い合わせ振り込みを促します。
車の修理代の支払いが先の場合は、自分で建て替えておきます。
これで全過程が終了ですが、約2か月かかりました。
保険会社から車の価値と保険金の連絡が入り、口座を伝えた後1週間で振り込まれた。
この2か月、特に最初の3日はショックが大きく落ち込みました。
相手や自分の人生台無しも避けられない交通事故。
これからは当分初心者マークを付けて焦らずに運転しようと思います。
- 日本の免許証を日本領事館で翻訳してもらったもの
- 日本の免許証
この2つで免許証とし、運転しています。
事故のとき警察に「これじゃ運転できないよ」と言われましたが「いや、できるよ」と言い返すと「ふーん」で終わったので、結局運転できるかできないかはよくわかりません。
滞在1年以内であればこれで運転できるはずです。※詳しくは日本国大使館へ
イタリアの国民IDの提出も求められましたが、ないと言えばそれで終わりでした。
- 事故発生後は即停止、警察113番か救急車118番
- 保険会社からは連絡を待つ
- 保険には入ろう
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